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二度目の劇団☆天然少女は心がざわざわした話

『ラティメリア』っていうのは、シーラカンス目に属するうちの現生種。シーラカンスっていうと化石種も含むけど、現在も生きてる種ね。生きた化石ってやつ。古代から生き続けてきた唯一の種。珍しく観る前に調べた。

ラティメリア - Wikipedia

劇団☆天然少女 vol.3
『Latimeria ラティメリア』
12/11〜13 下北沢 VOICE FACTORY
作・演出 丘野暁
出演 真野未華 / 折原つかさ / 成瀬魅珠 / おもち / 関優実 / 富田千尋

ざわ…ざわ…。

先週行ったミスアクション撮影会で、久しぶりに成瀬魅珠ちゃんに会ったんだけど、顔と名前おぼえててくれて、来週舞台だよねとかしゃべってたの。小さい箱だから舞台すごく近いよーとか。

11日(金)の夜公演。劇団天然少女の観劇は9月に続いて二度目。

場所は下北沢駅からすぐのライブハウス、VOICE FACTORY。サイト記載のキャパはスタンディング100/席50になってるけど、機材があったり張り出したステージがあったりして、印象はもっとぜんぜん小さい。言われたとおり、ステージは低くて近かった。触れそう。

ステージセットは『教室』なんだけど、シーラカンスが棲む深海を想起させるような幻想的なイメージが、安価だけど工夫されて配置されてる。張り出し部分は一段高くなってて、教室って考えたら変なんだけど、演出上は違和感ないし、むしろスポット当たる部分としてよかったね。

ライブハウスらしく『ドリンク別』だったんで、入ってすぐにバーカウンターへ。アルコールなかった(笑) 先に物販でパンフレットだけ買ったら、もう開演。

お話は学校。衣装はみんなオーソドックスなセーラー服。女子高生たちのいじめたりいじめられたり。メインはそこでのいじめられ側、真野未華さん演じるスズの視点での、根は単純で鈍感なスズの戸惑いとか苦悩とか、ネガティブな心情。『絵本作家になりたい』っていうのは、彼女の大人しい性格を象徴してる。

庇いながらもいじめに加担せざるを得ない親友のジュリ(折原つかささん)との関係を描きながら、かつて仲が良かったがいじめっ子のカナメ(成瀬魅珠さん)とメル(関優実さん)、それぞれの感情をわりと強く出してお話は進んでいく。

いじめの描写はぶったり叩いたりじゃなく、見えないところでの陰湿なやつを、こどもが蟻を踏み散らかすみたいに、どん引くぐらい激しく。花瓶を机に叩きつけたときは割れるんじゃないかと思った。

いじめの原因が『女子みんなの憧れの彼』と付き合うスズへの嫉妬だったこと、身代わりにいじめを引き受けるためにジュリが彼と付き合うフリをすることになったこと、いじめの対象が変わって葛藤するスズ。

ジュリの自殺。スズがジュリの部屋で知る真実。ジュリの残した日記の無邪気さと狂気に、心がざわざわと乱されて、あぁぁああ、って終劇。

登場人物は女子高生だったっていうのもあって、感情移入するっていうよりは、第三者的な視点で物語全体を眺めてやるせなさに浸るみたいな楽しみ方。でも後物販で「暗い話好きだよ」っていう単純なワードでしか表現できない語彙の乏しさに天を仰ぐ。

感情移入っていえば、どのキャラにっていう部分でもあいまいで、強いて言えば「どうしてあたしは!」って悲観し続けるカナメなんだけど、あそこまで辛辣にはできないんだよなあ。小市民。

キャスティングは、観てる途中では「スズとジュリは逆じゃね?」って思ってたんだけど、最後まで観たらこれでピッタリだなと。

真野さんは、ルックスの部分でもいじめられたときの悲惨さがよく出て、髪を乱して嗚咽するとことかはかなりよかった。ふわっと芯がない感じで、「誰にも相談できない」「言い出せない」っていう個の弱さがよく出てた。前回はまっすぐな役だったつかさちゃんは、かなり歪んだ性格の裏主役。一見素直でいい子そうだから、闇が出たときのギャップが大きくて、インパクトあった。

いじめっ子コンビの魅珠ちゃんと関優実さん。ストレートに激しく憎悪むき出しの直情型なカナメと、悪意が薄く加わってカラッと陰湿なメルのコンビはなかなかよかった。成瀬さんはセリフにアドリブっぽさがあって、どこまで台本なのかわからないけど、いい意味でガチャガチャッとした荒っぽさが『いじめ』のそれに符合してた。関さんは、何度かすごく投げやりに「それな」ってあいづちを打ったのがツボった。ああいう感じだよな!

おもちさんはカナメのダブルキャストなので、僕が観た公演での出演はなし。前回印象よかったからそこはちょっと残念。富田さんはジュリの母役だったけど、やさぐれ感が違和感なくて、前回の女教師よりもこっちだなと。

終演後物販とサイン会。箱がちっちゃいから魅珠ちゃんにやすやすとアイコンタクトされてたから行きやすかった。せっかくなのでいじめっ子コンビの二人にパンフへサインもらった。話してたのは誉め言葉のつもりだったけど、あとで考えたらあんまし誉められてもうれしくないんじゃないかって内容だったかも。まあ役者としてのそれですから!

帰りの電車ではずっと、あーでもない、こーでもないって思い出してて、そこの部分も含めて楽しめるお芝居でした。

ツイッターでの感想なんかも好評みたいで、僕の評価もそう。前回は粗削りさを指して『これからの劇団』って思ってたけど、今回はこれからの期待値を加味した『これからの劇団』。楽しみだね!

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